三菱重工業は、相模原市中央区田名の拠点で手掛けるガスエンジンの分散型発電システム事業で、日立製作所と協業することで合意したと発表した。システムの需要拡大が見込まれる中国市場で、協業によるシナジー効果を狙う。中国でエンジンや発電機器ビジネスを展開する三菱重工の子会社株式の35%を日立が取得し、年内に合弁会社化していく。(千葉 龍太/2014年2月1日号掲載)
合弁会社の深圳に本社、支社を上海に置く。資本金は1000万ドル。社名は未定だが、従業員約60人体制を予定している。
三菱重工の現地子会社「三菱重工発動機系統(深圳)」が手掛ける事業に加え、日立との協業により新たにガスエンジンによる分散型発電システム事業を展開していく。
分散型発電システムは大型の発電所と比べ、小規模でエネルギーの利用効率が高い。中国では内陸部などで工場や商業施設に近い場所への設置が見込まれる。