2008年6月期まで売上高営業利益率35%を続けた〝驚異の町工場″として知られる、エーワン精密(東京都府中市)の梅原勝彦・取締役相談役がこのほど、相模原市内で講演。市内の経営者らの前で、会社の経営の秘けつを語った。梅原相談役は、「(製造業で)一番の差別化が図れるのは短納期対応だ。そのために人と設備はやや過剰な方がよい。そうでないと勝ち組にはなれない」と持論を展開した。 (千葉 龍太/2014年2月10日号掲載)
梅原氏は1939年生まれ。父の経営する会社が倒産し、12歳のときに、ねじ工場で働き始める。その後、エーワン精密を設立。ジャスダックに上場も果たしている。
工作機械に取り付ける「コレットチャック」では国内シェア6割。徹底した短納期を強みに差別化している。
不況でも着実に利益を生み出した〝梅原流経営術〟について、来場者の注目も高く、会場となった相模原市立産業会館は満員となっていた。