県内最大の工業技術総合見本市「テクニカルショウヨコハマ2014」が2月5~7日までの3日間、パシフィコ横浜で開かれた。今回は過去最多となる556社・団体が出展。例年とは異なり、県外から参加する企業が目立ち、全体の約4割を占めた。地域を主体に営業してきた中小企業が、その枠を越え、連携先を広く模索しようという動きがみられた。(千葉 龍太/2014年2月10日号掲載)
「自社の技術が関東で通用するか試したい。協業先も見つけたい」。トヨタ自動車が本社を置く愛知・豊田市から参加した部品製造会社の社長は、会場でこう語った。
これまで自動車業界に依存してきたが、今後は販路を広げるため、関東での提携・販売先を探しているという。
同じく、別の県外企業の社長も「下請けでは限界がある。取引先を増やしたいが、地方も厳しい。
そこで一緒に製品を共同開発してくれる関東の企業、販売パートナーなどを探している」と出展を決めた。
テクニカルショウの事務局によると、今回、県外から219社・団体が参加した。「出展者数が過去最多になったのは地元以外の企業・団体の出展が大幅に増えたから」と説明する。