相模原市は2月20日、県理容生活衛生同業組合などと、自殺対策の取り組みに関する協定を結んだ。
協定では、理容や美容、クリーニング組合に加盟する組合員が、接客の中で悩みを聞き、自殺を思いとどまらせるゲートキーパー活動をしていくというもの。具体的には、組合員が接客の中で悩みを聞き、それに合った相談機関を紹介するほか、市が行う自殺防止街頭キャンペーンに参加する。
締結したのは県理容生活衛生同業組合相模原南支部、同さがみ原支部、県美容業生活衛生同業組合相模原支部、県クリーニング生活衛生同業組合相模原南支部、同北支部の5団体。
加山市長は「減りつつあるが、2012年では市内で120人がみずから命を絶っている。未然に防ぐには社会的に取り組む必要だ」と話した。
一方、県理容生活衛生同業組合相模原南支部長の鈴木貴市さんは「お客と接することができるので、ゲートキーパーとして社会に貢献したい」と語っていた。
市では2月18日に「自殺総合対策の推進のための行動計画」を策定。策定後に連携する団体は今回がはじめてで、策定前にはスポーツ団体とも締結している。(2014年3月1日号掲載)