ニコン、液浸スキャナー発売/10ナノメートル台の量産対応


 相模原市内に製造拠点を持つニコンは、最新型 ArF(フッ化アルゴン)液浸スキャナー「NSR―S630D」の受注を4月から開始すると発表した。
 既存機種の精度と生産性をさらに向上させ、マルチプルパターニングと呼ばれる10ナノメートル台のプロセス量産に対応した。
 半導体の高集積化・微細化が進む中、顧客の間に強まる最先端デバイス生産ラインでの安定的な量産ニーズに応える。
 新機種は、投影レンズ性能の向上とレチクルステージ位置計測のエンコーダ化、温空調システムの改良などで同一機種間の重ね合わせ精度(MMO)を従来の2・0ナノメートル以下から1・7ナノメートル以下へと高めた。
 計測用の顕微鏡も1眼から5眼化に増やすことで高スループット化を図った。(2014年3月1日号掲載)

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