生活支援ロボットの実用化を目指そうと、県が進める「さがみロボット産業特区」。医療や介護、災害ロボットの実証実験は昨年から県内各地で行われており、実用化に向けた動きが加速している。地域の中小製造業も、ロボットビジネスに商機をうかがっている。(船木 正尋/2014年3月10日号掲載)
県は4日、県産業技術センター(海老名市下今泉)で、県内でこれまでに実施した計15の実証実験に参加したロボットの公開デモを行った。
参加したのは、相模原市内に拠点がある三菱重工業汎用機・特車事業本部などだ。
三菱重工では現在、東京工業大学とともに、4輪の災害調査ロボットの開発を進める。
今年1月には市内で実証実験を行っている。2018年までの製品化を目指す。同社の稲葉清志・防災関連事業担当課長は「ロボットの量産が決まれば、相模原市内の企業に部品調達を頼みたい。これが特区の使命でもある」と話す。