相模原市南消防署は2月13日、小田急電鉄大野総合車両所(相模原市南区東林間)で、鉄道車両を使用し、鉄道災害の対応訓練を実施。消防署員と同電鉄から80人が参加し、救出訓練の連携を確認した。
訓練では、人が走行中の鉄道車両に接触し、人身事故が発生。鉄道車両が緊急停車し、乗客多数が負傷したことを想定して行われた。
負傷した乗客に対し、消防隊と救急隊が容態を観察。鉄道車両内の座席を取り外し、救出用すべり台を作り車外に救出した。その後、負傷者を軽症、中等症、重症にトリアージ(選別)。効率的に病院搬送するまでの訓練を行った。
また、鉄道車両に接触した男性足部が輪に挟まれたため、高度救助隊により、空気の力で膨らむマット型ジャッキで、車輪を持ち上げ、救出していた。
南消防署の井上剛警備課長は「実際の鉄道車両を使用したことで、実践的な訓練が実施できた。鉄道災害で、鉄道事業所との連携・協力は必要不可欠だ」と話していた。(2014年3月1日号掲載)