相模原市内の中小10社、EV製作ノウハウ外販


昨年に実施した走行試験の様子

昨年に実施した走行試験の様子


 航続距離を延ばした電気自動車(EV)の実用化を進めている相模原市内の中小企業10社のコンソーシアムは、製作ノウハウの外販を検討する。
 既存車両を活用して改造EVの製作をマニュアル化。DVDなどにして販売することを想定する。こうした試みは、全国的にも珍しいとしており、EVの普及につなげていく。
 電気自動車は、1回の充電で走れる航続距離が短く、普及への課題となっている。なかでも、夏場のエアコンなどは、走行エネルギーに使用する電気を最も多く消耗してしまう。渋滞にはまれば走行のために使用する電気エネルギーを消費してしまい、一気に航続距離の短縮を招く。
 日産自動車「リーフ」の場合でも200キロ程度とされる。現在、急速充電器などのインフラが整備されつつあるが、全国各地に設置されるのには膨大な時間がかかる。
 そこで同コンソーシアムは、数年前から、こうした課題を解決しようと、航続距離延長装置「レンジエクステンダー」に着目。同装置を組み込んだ電気自動車「REV」の開発に乗り出している。(2014年3月20日号掲載)

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