大和市立病院(深見西)が昨年2月から建設していた救急医療と各種がん診療のための新病棟がこのほど完成、4月1日から全面稼働する。
「救急棟」と名付けた新施設には救急、化学療法、内視鏡の3部門が移転する。増築の外来救急診察室は従来の2室から7室に増える。
新病棟は2階建てで、延べ床面積は約953平方メートル、総工費は医療機器などと合わせて約5億5000万円。1階には、救急診察室のほか、感染症対応室2室などを新設。待合室の椅子は、ワンタッチで災害用のベッドともなる仕組みになっている。
2階は、化学療法センターと内視鏡室で、治療用チェアベッドは15から20に増える。各床ごとにハイビジョンテレビを備え、長時間の抗がん剤治療で患者がくつろげるよう配慮した。
新施設の完成により、県央地区唯一の地域がん診療連携病院として、積極的にがん治療を実施する体制が整う。(2014年3月20日号掲載)