家畜保健衛生所が検査、豚流行性下痢を確認


 県は1日、県央地域の養豚場で豚流行性下痢(PED)の疑いのある豚を県央地域の養豚場で確認したと発表した。県内で確認されたのは初めて。
 県畜産課によると、4月30日、農場主から県央家畜保健衛生所(家保)に食欲が低下した豚が4頭いると連絡があり、翌5月1日も食欲が低下した豚が増えてきたとの報告が入った。同日、家保の家畜防疫員が当該豚のふん便を遺伝子検査したところ、8頭が陽性と確認されたという。
 これを受け、県は同養豚場に対して、豚の移動自粛を要請したほか、養豚場内や出入り業者らの消毒の徹底を指導した。
 PEDは、昨年の10月から全国的に広がり始めた。農林水産省の発表によると、4月30日現在、34の道県で発生し、10万5000頭の豚が死亡している。
 症状は、下痢や嘔吐で、子豚の死亡率は高い。口蹄疫や高病原生鳥インフルエンザのような殺処分を必要とする家畜伝染病ではなく、治癒した豚は通常通り、出荷できるという。人には感染しない。(2014年5月10日号掲載)

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