相模原市観光協会、アレルギー物質表示せず／サガミックスの商品

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　相模原市観光協会は４月28日、商業施設ボーノ相模大野（南区相模大野）で運営しているアンテナショップ「ｓａｇａｍｉｘ（サガミックス）」で販売していた洋菓子に、表示義務のある食物アレルギー物質「乳」を原材料に表示していなかったと発表した。
　表示していなかったのは、イタリア料理店・灯（緑区中沢）が製造した洋菓子「カントゥッチ　チョコ」。同協会によると、16日に同ショップを訪れた客から「ブラックチョコレートではない限り、チョコレートに『乳』入っているのではないか」と指摘を受け、記載漏れが発覚したという。
　洋菓子をこれまで52個販売したが、被害などの報告はないという。
　市保健所は23日、食品衛生法違反に抵触するとして、イタリア料理店・灯と同協会に行政指導を行った。同協会は商品を同日中に撤去したが、すぐに消費者向けの告知はせず、行政指導後の24日、製造業者からのおわびの文章を掲示した。
　同ショップでは、昨年６月、小麦が含まれているにも関わらず、ピザには「米粉１００％」と表示し、男児が小麦アレルギーで呼吸困難に陥ったこともあった。
　同協会は、同ショップの従業員や納入業者に対し、商品の適正表示の再確認と徹底を行った。
　また、同じ客からの指摘で、ニューオリオン洋菓子店（南区若松）が納品している焼き菓子「おもちゃクッキー」に関し、着色料について具体的に表記すべきところ、「色素」としかしていなかった誤表示も判明した。28日現在は、適正に表示している。（２０１４年５月１０日号掲載）