シーティーアイ(東京都町田市)は、クリスタルガラスの中に3D(3次元)で、キャラクターなどを浮かび上がらせる「光の彫刻」を製造している。4月に東京で開催された世界卓球のメダルも手掛けた。
3Dクリスタルを製作するには、3D(三次元)化できる特殊カメラで被写体を撮影する。
このデータを基に、1秒間に4000個の点が打てるレーザー加工機で、クリスタル中に点を打つ。池田修三社長は、より美しく3Dを表現できる技術はないかと考え「BB(ブラックバック)クリスタル」という技法を考案。特許も取得した。
これは、直方体のクリスタルの背面に黒い板を張ることで、彫刻と背景の同化を防ぐ。内部の彫刻がよりいっそう浮かび上がって見えるようになるという。
こうした技術を採用した池田社長のクリスタルは、口コミで広がり、昨年末には、日本卓球協会から、世界卓球のメダルの依頼も請け負った。
池田修三社長は「多くの方々に評価してもらっている。これからもっと伸びていくと思う。来年度は1億円を目指していきたい」と話していた。問い合わせは、同社042(723)8322まで。(2014年6月10日号掲載)