文学・文芸の愛好家が集まる「相模文芸クラブ」(相模原市中央区田名)はこのほど、文芸誌「相模文芸」の第28号を発刊した。小説やエッセイなど29作品を掲載している=写真。
金井広子さんの作品は、相模原市内に住む熟年女性を主人公とした小説「圏外のミステリー」。娘からの小包を受け取ったことで、若き日のある記憶を思い起こす。
酔った勢いで東京都八王子市から御殿峠を歩いて越えるエピソードなど、市民が若かりし頃味わったほろ苦い記憶を巧みに描写している。
表紙は五十嵐ユキ子さんが描いた城山湖(本沢ダム)のイラストを用いた。A5版240ページで、頒価800円となっている。
同会は、年に2回の文芸誌発行と、互いの作品について感想を述べ合う合評会などを行っている。入会者は随時募集中。問い合わせは、植木庸允会長042(733)5438まで。(2014年7月10日号掲載)