相模原間税会と相模原税務署、「大人の租税教室」/県立上溝高校


熱心に耳を傾ける上溝高校の生徒

熱心に耳を傾ける上溝高校の生徒


 次代を担う高校生に租税の仕組みを理解してもらおうと、「大人の租税教室」が7月10日、県立上溝高校(相模原市中央区上溝)で開かれた。
 同教室の開催は、県立高校では始めての試みという。
 租税教室は、「相模原間税会」と「相模原税務署」が企画したもので、これまで市内の大学や専門学校などで定期的に開催している。
 相模原租税会の鈴木泰生会長らが講師を務め、同校の中西正文教頭ら教諭をはじめ生徒40人が受講した。
 ヨーロッパ諸国の消費税(付加価値税)では、低所得者に対する消費税の負担緩和策について実情をもとに説明。鈴木会長は「軽減税を導入すると、税額をまとめた領収書を提出しなければならず、中小・零細企業にとって大きな負担となる」と説いた。
 受講した女子生徒は、「イギリスの税金の仕組みも勉強することができた。あと数年で成人になるので、税金の使い道にもっと関心を持ちたい」と感想を述べた。
 鈴木会長は「学校教育では租税について学習する機会がない。社会に出る前に学ぶことで、社会や国のあり方にも関心を持ってもらいたい」と話した。(2014年7月20日号掲載)

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