床トレーラーの重量物輸送を行う桜井運輸(相模原市南区当麻)は、スマートフォン(多機能携帯電話)を利用したアルコール検知器10台を導入した。運転者10人に1台ずつ携帯させることで、顧客からの信頼性を確保する。
検査結果はメールで運行管理者などのパソコン・携帯電話へ送信される。データには濃度のほか、氏名や車両番号、日時、場所も記載される。
メリットは、運行管理者が対面できない遠隔地や早朝・深夜でも、自動で点呼できること。
また、運転者の日報管理をアルコールチェックと併用したことで、業務効率も向上した。
小林信二郎社長は「運送業界の最終目標は安全輸送。方針を理解してくれる運転者を大切にするためにも、システムの導入が必要不可欠だった」と話した。なお、点呼時のアルコール検査は、「貨物自動車運送事業輸送安全規則」が改正され、2011年5月1日から事業者に義務付けられている。(芹沢 康成/2014年8月1日号掲載)