自動車整備と貨物輸送の山口自動車は、本社工場(相模原市中央区清新)と峡の原工場(同市緑区橋本台)の整備部門を同区下九沢へ集約・移転する。今月18日より稼働。投資額は約12億円。新拠点整備で、新規顧客の獲得を目指す。
新工場の敷地面積は約7000平方メートル。敷地内には事務所棟、大型車整備場棟、検査棟を新たに建設した。
事務所と小型車整備場を兼ねた新社屋は、鉄骨造2階建てで、延べ床面積1143平方メートル。小型車(普通自動車)用の整備レーン4台分を備えている。
敷地内には、大型車整備場10台分と、屋内洗車場1台分の機能を併せ持つ大型車整備場棟(鉄骨造平屋建て、延べ床面積1915平方メートル)も建設。また、屋上には社員などが利用する普通車約40台分の駐車場を整備した。
併設した検査棟は、鉄骨造平屋建て、延べ床面積213平方メートル。指定整備のためのラインを完備しているという。
山口誠志社長は「新社屋は主要道路へのアクセスが便利で、相模自動車検査登録事務所にも近い」と移転先の選定理由を述べた。
また、「圏央道の開通とリニア駅の決定で、ますます物流業や倉庫の立地が盛んになっている。好立地に拠点を移転することで、物流業者を取り込むことが狙い」とも話した。(芹澤 康成/2014年8月10日号掲載)