国土交通省・相武国道事務所、NEXCO中日本などは、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)相模原愛川IC(インターチェンジ)~高尾山ICの開通1カ月(6月29日~7月26日)・フ交通状況をまとめた。これによると、首都高速道路など都心を経由する車両が圏央道に転換し、大幅に減少したことがわかった。
東名高速道路~関越自動車道間では開通前(6月21日~27日)、約9割が東京都内の環状8号や首都高を利用していたが、開通後には、約3割に減少。圏央道利用が6割強となった。
また、東名高速と関越道を乗り継ぐために、「一般道」を利用していた大型車は、約8割から約2割に減少した。大型車の多くは圏央道を利用していることがわかった。物流業や製造業からは、所要時間の短縮や安定輸送に期待が寄せられている。
開通区間に並行する八王子バイパスや国道129号の交通量は、ともに約1割の減少傾向が見られた。一方、相模原愛川IC周辺(国道129号山際交差点)は交通量が27%増加。一般道路利用者の一部が圏央道へ転換したことが分かる。
相模原市内の国道16号(東名入口交差点交差点、淵野辺交差点)では横ばいだった。交通量に変化が見られなかったのは、通過交通が圏央道に転換した分、付近の抜け道から交通が流入した可能性があるという。(芹澤 康成/2014年8月20日号掲載)