「さがみロボット特区」、ロボット産業市内企業が参入/企業間連携での開発も


ロボット競技会のセミナーの様子

ロボット競技会のセミナーの様子


災害対応ロボの実証実験

災害対応ロボの実証実験


 ロボット分野への参入を目指す相模原市内の中小企業が増えている。県が進めている「さがみロボット産業特区」も追い風となり、中小企業間が共同で実用化を目指すプロジェクトがスタートしている。また、市が主導して地元企業や大学、金融機関などが集うコンソーシアム「さがみはらロボットビジネス協議会」も発足。活動が始まっている。   (編集委員・千葉龍太/2014年9月10日号掲載)
 政府は6月に公表した「日本再興戦略」で、ロボット技術をイノベーションの象徴の一つと捉え、製造業、医療、介護、農業、交通などのさまざまな産業に変革を起こすと盛り込んだ。
 2020年までには、ロボットの市場規模を製造分野で現在の2倍、サービス・非製造業分野で20倍にすると明記しており、中小企業にとっても、新たなビジネスチャンス創出が期待されている。
 相模原市内では、JAXAと中小企業が連携し、「小型無人ヘリコプターを使った無線給電システム」の開発が始まる。プロジェクトは相模原市の「新技術実用化コンソーシアム形成支援事業」の一環。
 JAXAと相模原市産業振興財団、中村電機(同市南区大野台)、クライムエヌシーデー(同南区下溝)、次世代技術(同市緑区)が連携。電気エネルギーで駆動するラジコンヘリに対して、飛行中に地上から電力を供給するシステムを開発していく。
 コバヤシ精密工業(同市南区大野台)は「身体洗浄ロボット」を開発する。県の「公募型ロボット実証実験支援事業」にも認定されており、実用化を進める。

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