8月に本社を中央区清新から同区中央へ移転したカズテクニカは、無線技術の開発を軸に、携帯電話やスマートフォン(多機能携帯電話)など電子通信機器の設計・開発を行っている。双方通信機能を持つ計測器「スマートメーター」の普及促進にも力を入れているという。
同社は、圏央道トンネル内のラジオ放送システムや防災無線など、官庁が発注するインフラ整備を受注。携帯電話やスマートフォンの基地局アンテナの設置工事でも施工元請となっている。
スマートメーターは、電力やガスなどの使用量をデジタルで計測する機能に加えて、メーター内に通信機能を備えている。通信機能で電力・ガス会社と消費者をネットワークでつなぐことができるため、スマートグリッド(次世代送電網)の実現に欠かせないインフラとして注目されている。
土屋俊二社長は、2020年開催予定の東京五輪に向け、世界最高水準のICT(情報通信技術)インフラ整備に期待感を示した。
「成功すれば、日本の情報通信技術を世界に印象付けることができる。留まることを知らない、夢のある事業だ」と話した。(2014年9月20日号掲載)