相模原市は、生産効率化や品質などに課題を抱える中小企業を支援するため、地元・青山学院大学理工学部・経営システム工学科との産学連携を後押しする。工学的な視点と社会科学の知識を融合したシステム開発を目指す「経営システム工学」の視点で、産学連携を進めるケースは県内でも珍しいという。例えば、青学大の学生を活用したデータ分析や教員による解決のアドバイスを実施する。今回のスキームにより、相模原市内にキャンパスを置く青学大と地元企業との連携が本格化していく。 (編集委員・千葉龍太/2014年10月1日号掲載)
青山学院大学は、同市中央区淵野辺に理工学部のキャンパスがあり、地元企業との産学連携が期待されていた。
市は相模原商工会議所、相模原市産業振興財団とも協力。それぞれ専門分野を持っている経営システム工学科の9人の教員と地元企業を橋渡ししていく。
中小企業と大学の産学連携は、技術開発などで協力するケースが多かった。今回のように中小企業の生産現場まで踏み込んだ連携は市内では初めてという。