相模原協同病院(相模原市緑区橋本)は9月20日、同病院で「大規模災害訓練」を実施した。職員約150人が、初動対応や患者の受け入れ手順を確認した。
訓練は、橋本駅構内における列車事故の発生を想定したもの。高野靖悟病院長がトップを務める「災害対策本部」を設置。現場などから情報を収集し、患者の受け入れや機材・医薬品の手配などの手順を実践した。
病院の玄関前で行われたトリアージ(緊急度判定)では、相模準看護学院の学生が演じる負傷者に、重傷や軽傷などの緊急度で優先順位を示すタグを付けた。症状に応じて、院内外に設営された「赤」「黄」「緑」のエリアに運び、検査や治療を行った。
訓練には、市や市消防局北消防署、相模原北警察署の職員も参加。周辺道路の交通規制や救急隊の救急搬送も再現された。
北消防署の鈴木英也整備課長は「消防は災害現場で負傷者を救出し、医療機関まで搬送する。その後、医療機関でどのような流れで対応しているのか、大変参考になった」と話した。(芹澤 康成/2014年10月1日号掲載)