町工場が技術力の誇りをかけて製作したこまを競い合う「コマ大戦」の世界大会が来年2月に県内で開かれることが正式発表された。
横浜市中区でこのほど開かれた「決起交流大会」での記者会見で、全日本製造業コマ大戦協会の緑川賢司会長が発表した。
「世界コマ大戦」は2015年2月15日に横浜・大さん橋ホールで開く。
実行委員会が主催する。国内外で予選を勝ち抜いた32チームで競われる。海外からはベトナムやボリビア、タイ、インドネシアが参戦を表明しているという。一般にも広く観戦してもらうことで、ものづくりの魅力発信につなげるという。
コマ大戦は2012年2月に横浜で初開催された競技。現在、全国各地で開催されており、参加した企業数も延べ200社になる。県内では今年に入り、2月に相模原、4月に厚木市内で開催された。
大会で使用するこまの規定は、直径20ミリメートル以下で1円玉より小さいサイズ。こまの形や材質、重さは自由だ。
同協会の緑川賢司会長は「海外勢のレベルも上がってきており、世界大会では接戦が予想される。コマ大会が起爆剤となり、中小企業の活性化につなげていきたい」と話している。
なお、実行委員会では現在、「世界コマ大戦」に協賛してもらえる企業、団体などを募集しているという。 (編集委員・千葉龍太/2014年10月1日号掲載)