津久井消防署は2日、合同消火訓練を名倉グラウンド(相模原市緑区名倉)と周辺の山林で実施した。川崎市消防局や津久井警察署との連携を確認した。
訓練は、同グラウンド南側の山林で火災が発生したと想定。
川崎市消防局航空隊のヘリコプター「そよかぜ2」も参加し、参加者は離着陸の誘導や空中消火装置(ベリータンク)への給水作業も体験した。
参加したヘリコプターは、東京ヘリポート(東京都江東区)から約20分で飛来した。グラウンドで給水を受け、上空から山林へ散水する空中消火訓練を3回繰り返していた。
同署の隊員は、山道を遮る倒木を除去しながら火災現場近くまで接近し、ポンプ車の中継送水による消火作業を実施。グラウンドでは、ポンプ車からヘリコプターへの給水訓練も行われた。
今回の川崎消防局航空隊の協力は、1950年に制定された県下消防相互応援協定に基づく出動。昨年に続き、2回目の合同訓練となった。
川崎消防局航空隊の萩野能幸航空管制担当は「有事に航空隊の機動力をフルに生かすためには、現場との連携が重要だ。訓練を重ねることで、津久井消防署との連携を強化したい」と話していた。
(2014年10月10日号掲載)