踏切における列車事故を想定した訓練が8日、相模鉄道本線相模大塚駅(大和市桜森)構内の引き込み線で実施された。相模鉄道が主催。
当日は市消防本部と相模鉄道の職員ら約360人が参加。遮断棒を突破して踏切内に侵入したトラックと列車が衝突し、車外に投げ出されたトラック運転手が列車の下敷きになったという想定で実施された。
通報を受けた救助隊は、事故現場に出動。マット型エアジャッキを車両の下に置いて車体を持ち上げ、被災者を救助・応急救護した。
また、相模鉄道職員は乗客の避難誘導や復旧作業、車両点検などを行った。実車両を使用したこともあり、より実践的な訓練となった。
訓練は、同市消防本部と相模鉄道が結ぶ連携協定に基づいて実施された。事故発生時に各機関が互いに連携し、安全で効率的な救出活動などを確認することが目的。毎年開催され、今年で15回目となった。
同消防署警備一課の佐藤清課長は「実車両を使用した貴重な訓練であり、事故発生時の各機関の役割分担を互いに再確認することができた。訓練を重ねることで、今後の迅速な救助活動につなげていきたい」と話していた。(2014年10月20日号掲載)