明治から昭和にかけて活躍した政治家の尾崎咢堂をしのび、「第2回咢堂忌俳句大会」が10月12日、尾崎咢堂記念館(相模原市緑区又野)で開かれた。
同実行委員会主催。尾崎咢堂は相模原市緑区の旧津久井郡の出身。10月16日が命日で、昨年に続き、10月に開催した。大会では沢田外行さんによる「咢堂の生涯」をテーマにした講話を聞いたのち、この日集まった18地区34人の俳人が咢堂をしのぶ句を詠んだ。
手向けられた102句から、その出来栄えを互いに選び競い合った。点数を集めた句は以下の通り。
『条幅の文字迷いなし咢堂忌 平塚 加藤桟夕』
『咢堂忌一喝ほしき現かな 三浦市 三浦みさき』
『秋惜しむ又野の里に咢堂忌 相武台 高橋玉枝』
『恙なきひと日なりけり秋刀魚焼く 多摩市 藤野美智子』。
本紙の連載で尾崎咢堂について執筆している涌田佑さんは「昨年より多くの人が集まった。広くたくさんの人に尾崎咢堂の功績を知ってもらい、来年の大会に参加してもらいたい」と話していた。(2014年11月1日号掲載)