循環型社会などの形成を推進する「第9回3R推進全国大会」が先月29日、相模原市杜のホールはしもと(緑区橋本)で開催された=写真。環境省と相模原市が主催した。
第1部の式典では、循環型社会形成推進功労者への環境大臣表彰が行われた。県内では、座間市の「相武台南口商店会」が受賞した。
同商店会は、市の花「ひまわり」の茎を利用した和紙づくりや、種から採取した油からバイオ燃料を製造する活動も実施。ペットボトルや家庭廃食油のリサイクルなど、さまざまな環境活動を行っているという。
また、3R促進ポスターコンクールでは寒川町立小谷小学校の阿部百葉さん(6年生)が、小学校高学年の部で最優秀賞を受賞。
作品で「一人のRをみんなで大きなRにしよう」と訴えている。
小里泰弘環境副大臣が「3Rに関する知識を得て、相互に交流する良い機会となることを祈る」とあいさつ。
第2部で基調講演を行った慶応大学経済学部の細田衛士教授は、従来の3Rは廃棄物施策だと指摘。資源の海外流出を警告した上で、使用済み製品・部品・素材に対し「静脈資源」という捉え方が必要だとまとめた。(2014年11月20日号掲載)