相模原警察署と相模原防犯協会はこのほど、相模原市中央区内の小学校で「振り込め詐欺撲滅大会」を初めて開催した。管内で急増している詐欺被害を防ごうと開かれたもので、撲滅に向けて意識の統一を図った。
第1部では、県立上溝南高校の生徒による演劇が行われた。ソフトボール女子部員と野球部マネージャーの7人が主婦や高齢女性、犯人、女性警官などに扮し、振り込め詐欺と還付金詐欺を再現。被害防止の留意点を紹介し、「だめよー、だめだめ」と注意を促していた。
続いて第2部では、桜美林大学落語研究会の2人が詐欺被害防止をテーマとした落語を披露した。雀来大亭(ジャングルたいてい)レオさんは友人の被害体験談を紹介。また、雛菊亭ちづるさんは、全国ベスト8の巧みな話術で会場を笑いの渦に巻き込んでいた。
区内の高齢者など住人約300人が参加。振り込め詐欺撲滅宣言の唱和が行われ、「相模原市中央区内に振り込め詐欺犯人を寄せ付けない」と宣言。安全・安心な街の実現を誓った。
同署によると、振り込め詐欺の認知件数は9月末現在で35件発生し、前年同期比で15件増と被害が拡大。被害総額は6000万円に上る。近年では還付金詐欺が特に多く、注意を促している。(2014年12月1日号掲載)