第47回衆院選は、14日の投開票へ向け中盤戦を迎えている。神奈川14区では、自民の赤間と民主の本村、16区では自民の義家と民主の後藤が、それぞれ激しく争っている。終盤戦へ向け、各候補者の舌戦も激しさを増している。(敬称略/2014年12月10日号掲載)
13区は経済再生担当相として高い知名度の自民の甘利に、維新と共産の新人が挑む。
民主は、元職の橘秀徳が来春の大和市長選に無所属で出馬表明し、候補者を擁立できなかった。
甘利は選挙期間中、全国を遊説。地元入りするのは、初日の出陣式と最終日の1時間30分のみ。
甘利陣営は、「アベノミクスは、甘利の経済政策でもある。アベノミクスの是非を問う選挙で地元で完勝し、他候補の比例復活も許さない」とし、大差での勝利を目指す。維新の伊藤は、元・みんなの党の座間市議。共産の高久は元・大和市議。
14区は自民の赤間と民主の本村が激しく争い、次世代の中本が追う。
赤間陣営は「有権者の関心が非常に薄い。どこまで訴えられるか、自分との戦い」と話す。
前回、赤間に敗れ977票差で比例復活も逃した本村は、「比例はあてにしない。選挙区必勝、背水の陣」と話す。
民主は前回、県内18選挙区のうち、17選挙区に候補者を擁立したが、今回は9選挙区にとどまった。これにより比例票の掘り起こしが進まず、民主は南関東で比例票を減らすとみている。
前回、維新から出馬した次世代の中本は、元職の人脈をいかし、子育て支援を重要政策として訴える。共産の中野渡は、再生エネルギーなどを重要政策として訴える。
16区は自民の義家と民主の後藤の前職同士のほぼ横一線の激しい争いに、共産の池田が絡む。
前回、後藤は91・8%の高い惜敗率で比例復活しており、今回も接戦となっている。