石井篁氏(相模原市中央区淵野辺)は11月、単行本「わがまちの変遷/昭和12~平成25年をふり返る」を出版した=写真。氏が市職員として関わってきたことや、市史の資料などをまとめた。
同コラムは相模経済新聞に2010年9月20日号から13年8月20日号まで、約3年間にわたって寄稿した59編を収録。37年に浮上した軍都計画にはじまり、相模原市の行政・経済・文化の歴史についてつづられている。
「中国との交流」では、田中角栄首相(当時)が日本と中国の国交を回復する15年前、相模原市と無錫市の間に結ばれた友好関係について記している。
B6判、110ページで350部制作。販売は行っていないが、相模原市内の図書館や博物館、公民館などで読むことができる。
石井氏は、市制60周年を振り「大きな変化があった。私たち市民はより関心をもって、市政に温かいまなざしを向けていくことが求められている」と記した。
石井氏は31年、淵野辺で生まれ、県立厚木高校を卒業。旧相模原町役場に就職し、市制後は社会教育部長や税務部長などを歴任した。退職後は郷土史研究に取り組み、相模原郷土懇話会会長や市史編集委員会委員を務める。 (2015年1月1日号掲載)