第7回創・蓄・省エネフォーラムがこのほど、相模原市緑区西橋本のサン・エールさがみはらで開かれた。
水素・燃料電池自動車(FCEV)開発の現状と安全性評価について紹介した。さがみはら産業創造センター(SIC)が主催。企業や行政の関係者約70人が参加した。
日本自動車研究所の三石洋之氏が水素・燃料電池自動車の安全性評価について紹介。「水素は拡散しやすい。ガソリンや天然ガスと比べ、危険な燃料ではない」と安全性を訴えた。
同研究所では水素エネルギーの実用化に向けて、研究や試験を実施。結果を踏まえて、安全対策に関するデータを法令や基準の整備に提案しているという。
日産自動車EV研究所の柳澤主任研究員は、FCV(燃料電池車)の開発状況を報告。05年に開発したXトレイルFCVの走行試験では、CO2を排出せずにガソリンエンジン車と同等の性能だったという。
また、部品メーカーなど製造業に対して水素製造ビジネスへの参入のほか、低コストで高品質なカーボンファイバーやパワーモジュールの開発に期待感を示した。 (2015年1月10日号掲載)