相模原市、消防出初式に1万人/迫力ある伝統演技を披露


「はしご乗り」を披露する消防団員

「はしご乗り」を披露する消防団員


 相模原市の消防出初式が11日、同市中央区弥栄の淵野辺公園隣接地で行われた。消防職員や消防団員などのほか消防車両なども集結し、防災への士気を高めた。
 加山俊夫市長は「消防はあらゆる災害から市民の尊い生命、貴重な財産を守る責務を担っている。引き続き消防力の強化に取り組んでいく」とあいさつ。永年にわたり活躍した消防団員に対する県知事表彰(36人)と市長表彰(179人)なども行われた。
 小田急相模大野ステーションスクエアと三菱重工業機械・設備ドメイン相模原地区が、それぞれ設置する自衛消防隊も参加。屋内消火栓を迅速かつ的確に操作し、炎を見立てた的に放水した。
 団体演技では、消防団員が江戸時代の町火消しを思わせる衣装で、しの笛や和太鼓などの演奏と唄をうたう「消防八木節」を披露。「腕用ポンプによる放水」や「はしご乗り」などの迫力ある伝統演技に、市民からの拍手が送られた。
 消防合同演技では、市内で大規模地震が発生したと想定。各企業が設置する自衛消防隊や在日米陸軍消防隊などとの連携を確認する訓練にもなった。会場は家族連れなど市民約1万人でにぎわった。同市南区の渡辺篤史君(4)は「水をかぶったけど放水がかっこよかった」と話していた。
 市消防局によると、昨年市内で起きた火災は201件(前年比24件増)。救急出場件数は3万4169件(同481件増)だった。「救える命を救うために、救急車の適正利用に協力してほしい」と訴えている。 (2015年1月20日号掲載)

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