相模原市はこのほど、2015度当初予算案を公表。一般会計は、大規模な建設事業が完了に近づいたことで、前年度当初比0・8%減の2555億円。過去最大規模だった前年度と、ほぼ同規模となった。
4月の統一地方選を控え、経常的な経費や継続的な事業費などを中心に計上する骨格予算として編成。社会経済情勢の急激な変化や、市民生活に関わる喫緊の課題に必要な経費も盛り込んだ。
歳入の市税収入は、同1・0%減の1114億。法人市民税が企業収益の伸びの鈍化や、一部国税化の影響などで9億円の減収となった。
市債では、圏央道や周辺道路整備などの大規模な建設事業の減少で減額となった。しかし、09年度以降増加している市債残高は、15年度末で過去最大額の約2601億円となる見込み。
歳出は、同0・8%減の2555億円。子ども・子育て支援新制度関連事業や障害児者介護給付費などの充実で、扶助費が6・5%増の750億円を充てた。公共施設整備などを行う投資的経費は、同23・9%減の約177億円となった。(2015年3月1日号掲載)