神奈川トヨタ自動車が集計した2014年の県内新車販売台数は、前年比3・0%増の30万3817台となった。30万台を突破したのは07年以来となる。
登録車(排気量600cc超)、軽自動車のいずれも前年実績を上回っていた。昨年の前半は消費増税前の駆け込み需要で伸び、後半は軽自動車などが堅調だった。
昨年1~3月(第1四半期)の新車販売台数は、4月の消費増税を前にして需要が高まり、前年比2割以上のプラスだった。
ただ、それ以降は反動減が続いていたが、軽自動車の販売が伸びたこともあり、大きな落ち込みにはならなかった。
登録車市場をカテゴリー別でみると、「乗用車」の台数が年間を通じて減少。計11万7513台となり、3年ぶりに前年割れとなった。
その一方で「RV車」や「小型トラック」、「普通トラック」の台数は増加。登録車市場の伸びをけん引した。
軽自動車市場は3年連続でプラスとなる8万4858台で、過去最高の実績となった。増税の反動減が残っているなかでも、成長を続けているという。
「軽自動車を選ぶ高齢者が増えているほか、『消費の二極化』も影響しているのでは」(同社)とみている。
■県内販売店に「ミライ」登場
神奈川トヨタ自動車はこのほど、横浜市神奈川区の本社・マイクスビル内で、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の内覧会を開いた。県内販売店では初披露という。ミライは燃料の水素と空気中の酸素を反応させて電気を起こし、モーターを回して走る燃料電池車。昨年末に発売した。 (編集委員・千葉龍太/2015年3月1日号)