厚木のサンクトガーレン、桜風味のビール開発/「高遠の桜」使用し開発


03-2men 地ビールメーカーのサンクトガーレン(厚木市金田)は2月24日から、桜餅風味のビール「サンクトガーレンさくら」=写真=を季節限定で販売している。
 特徴は、長野県伊那市高遠(たかとお)のサクラの花と葉で風味を付けたこと。ビールの苦味のもとになるホップの使用は抑え、桜茶などにも使われる食用のヤエザクラを1回の仕込み(2340リットル)に60キログラム使用している。
 一般的なビールは大麦麦芽で作られる。一方、「さくら」は大麦麦芽に小麦麦芽を加えているため、柔らかく優しい口当たりだという。
 オレンジやチョコレートなど、ユニークなフレーバービールを製造する同社。2008年に発売した「アップルシナモンエール」に伊那市産のりんごを使用している縁で、伊那市の名物“高遠の桜”を使ったビールを開発したという。
 配合を変えながら、手探りで試作を繰り返した。ヒントになったのは「桜の酢」。開発者から桜の使い方を聞き、試作を繰り返し納得の味に仕上げることができたという。12年春の頒布会で手応えを感じたため、13年から一般販売に踏み切った。
 今シーズンの生産数は約4万本。年々注文数が増えているため、前季から1万本程度の増産とした。日本全国やシンガポールへも出荷している。
 アルコール度数は5%。330ミリリットルのビン入りで、価格は463円。インターネットの公式ページ、または伊勢丹相模原店、小田急百貨店町田店などで購入できる。
 岩本伸久社長は「今後も、さまざまなフルーツや花のフレーバービールに挑戦したい」と話した。(2015年3月1日号掲載)

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