ITC多摩協議会、通常総会で記念講演会


自社のクラウド導入事例を紹介する小久保理事

自社のクラウド導入事例を紹介する小久保理事

  神奈川県や東京都などのITコーディネータ(ITC)資格者で組織する「ITコーディネータ多摩協議会」は2月21日、町田市能ヶ谷の和光大学ポプリホール鶴川で通常総会と記念講演会を開催。講演会には、会員と一般から約80人が参加した。
 鮫島正英会長(NPO南西理事長)は、冒頭のあいさつで「独立系ITCが企業内ITCの比率を上回った。会員の構成比が変わってきている。協議会の活動も大きな変革が必要なのではないか」と課題を提起した。
 ITCは、経営に役立つIT活用により、経営者の立場に立った助言・支援を行う人材。2001年に資格制度が設けられ、資格保有者は全国で約6500人。
 小久保忍理事(りんく代表税理士)の講演は、「クラウド活用と中小企業支援」。自社のクラウドコンピューティング導入と、系列コンサルの「ビジネス・デザイン」のMAS監査を紹介した。
 クラウドは、主にスケジュールや進ちょく状況をスタッフと共有するために使用。経営理念やビジョンをスタッフと共有できる「組織的対応の仕組」が不可欠だという。徹底した情報共有による自己完結型の仕事から脱却する必要性を説いた。
 またMAS監査は、経営戦略・戦術の立案と達成管理で、意思決定とリスク計算を可能とする。
 小久保氏のターニングポイントは、ITコーディネータ資格を取得し、同協議会の設立に参加したこと。
 また、ビジネス・デザインを設立し、MAS事業部が稼働したことだったという。同協議会は、会員の自己研さんや研究を通じてビジネス機会獲得を目指す組織。02年に組織され、会員数約70人で活動を行っている。  (2015年3月10日号掲載)

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