東邦通信システムズ(大和市中央林間)は4日、相模原市南区相模大野のユニコムプラザさがみはら(ボーノ相模大野内)で「経営を考えるセミナー」を開催した。セミナーは同社の設立30周年を記念し、企画されたもの。相模原市や大和市などの企業経営者が対象で、定員30人を上回る約50人が参加した。
講話の中で、船井総合研究所の長島淳治氏は、ブランド構築の必要性を訴えた。ブランドについて「顧客にとってなくてはならない、選ばれる要素」と定義付けた。
顧客から必要とされる企業になるためには、「中小企業でもできる範囲で、自社らしさを徹底的に磨くこと」が必要だという。長所伸展、力相応一番、認知の3つの戦略を打ち出した。
長所だけを徹底して磨き、短期間で一番を獲得する。中核となる業務に集中し、それ以外をアウトソーシングに回す。また、メディアを活用し、積極的に自社をPRすることも必要となる。
長島氏は「長所がない会社はない。まずは自己分析で長所を洗い出すこと」と求めた。
続いて、東邦通信システムズでウェブデザインなどを担当する柳谷まきさんが、ホームページを活用した効率的な集客方法を紹介した。
柳谷さんは、顧客から「誰に向け」「何を伝え」「どう行動するか」の3点をヒアリングしてから制作を開始するという。「同じ業界でも、企業の特徴やターゲットが異なり、まったく別のページができる。情報を詰め込み過ぎず、ゴールを設定する」と、制作上の留意点について話した。
橋本日吉社長は「地元企業の皆さまに、少しでも多くの情報を持ち帰ってもらいたい」と話していた。(2015年3月20日号掲載)