相模原市内の11クラブで構成される「国際ロータリー第2780地区第5グループ」は7日、ラポール千寿閣(南区上鶴間)でインターシティ・ミーティング(IM)を開催。各ロータリークラブ(RC)の会員約250人が参加した。
冒頭のあいさつで、同グループの佐藤祐一郎ガバナー補佐は「災害などの非常事態を乗り越えるために必要なことは、“ツナガリ”。IMの開催は、親睦を深めることも目的のひとつだ」と、開催の意義を再確認した。
今年度は「“ツナガリ”が地域を救う~災害から学ぶ自助力、共助力~」がテーマ。東京農業大学の木村俊昭教授を講師に招き、「“できない”を“できる!”に変える」と題した基調講演を行った。
木村教授は「知って気づいた上で、行動しなければ何も変わらない」と強調。「自分の住むまちに誇りを持ち、一緒に暮らしていく人々が認め合うことが大切だ」と話した。
またパネルディスカッションでは、相模原市緑区の北村義仁区長や、市自治会連合会の田所昌訓会長、津久井中央RCの井上旭氏(イノウエ会長)がパネリストを務めた。災害時における「地域のつながりの大切さ」などについて意見を交わした。
パネリストは、相模原市内について「地震に強いが、大型消防車が侵入できない住宅密集地もある。火災発生時は住民が連携し、円滑に初期消火を行うことが重要」と指摘。加えて「高齢者世帯が増え、自治会から脱退するケースも多い。個人情報が地域内連携の“足かせ”になっている」という意見も出た。(2014年4月1日号掲載)