相模原市は産業用ロボットの導入支援や技術者の育成を目的とした「ロボット導入支援センター(仮称)」を開設する。国の地方創生交付金を活用し、2014年度3月補正予算案を編成。このうち「中小企業研究開発支援事業」に約6500万円を配分した。
同事業は、支援センターの設置と補助金の2本柱。生産性の向上や競争力の強化、労働者不足の解消などを図る。
市産業政策課によると、サプライヤーと技術者候補の育成も狙いだという。導入事例を積み重ねることで、市内ロボット関連企業に技術やノウハウを蓄積。また、大学や工業高校などと、市内企業が連携して行うロボット研究を支援する。
ロボット導入支援センターは5月ごろ、さがみはら産業創造センター(緑区西橋本、SIC)内に整備。メーカーOBなど2人をアドバイザーとして配置し、ヒアリングなどを通じてロボット導入へのニーズを調査する。
モデルケースに応じて、企業の生産性向上に役立つセミナーや講習会を実施するほか、ロボットメーカーと連携して技術者向けの講座も開く。システムインテグレーターやシステムエンジニアの育成のため、システムの研究開発や事業者間ネットワークの構築も行う。
ロボット導入補助金は、対象企業が5~6社程度。ロボット導入にかかる経費や、技術指導費用も助成する。金額や補助率などについて検討している。 (2015年4月1日号掲載)