LCA国際小学校と附属プリスクールの新校舎が、相模原市緑区橋本台に完成した。段差の少ないフロアやピクトグラムなど、随所にユニバーサルデザインを採用。4月から授業を開始する。
新校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、プリスクール部分が2階建て。延べ床面積は約3458平方メートル。敷地面積約5063平方メートルの土地は購入した。
コンセプトは「コミュニケーションが生まれる場」と「行き止まりのない空間」がコンセプト。限られた空間を有効に利用するため、1つの部屋が何通りにも使用できる工夫がされている。
全館に配置されたラジエーターは、内部を流れる水が熱を吸収・発生する風のない冷暖房「光冷暖」。必要以上に温度を上げ下げせず、子供の体への負担が少ないという。
ライブラリースペースは、日本語と外国語の書籍の区別がなく、キーワードやテーマごとに配架される。照明にも配慮し、心地よい開放的な空間を創出した。
廊下壁面に飾られた絵画や特別教室を示すピクトグラム(絵文字)は、画家の水野竜生氏が手がけた。芸術やデザインに触れ、子供の感性を育む工夫も取り入れた。
19日には記念式典と内覧会が開かれた。設計したユニバァサル設計(相模原市南区旭町)や、施工した相陽建設(緑区西橋本)へ感謝状が贈呈された。
山口紀生校長は「新校舎が完成し、教育環境が整った。日本人としてのアイデンティティを持ちながら英語を使いこなす、国際社会で活躍できる人材を育成する」と話していた。 (2015年4月1日号掲載)