ネクスコ中日本八王子支社(東京都八王子市)は、有料道路の八王子バイパス(町田市相原町~八王子市打越町、4・5キロメートル)を10月31日午前0時から無料化する。
相模原・横浜方面と八王子方面を結ぶ無料路線の選択肢が増えることで、並行路線の交通量緩和を見込む。
同バイパスは、国道16号の混雑緩和のために整備され、1985年に開通。普通車・中型車260円、大型車430円、特大車970円などを徴収していたが、事業費282億円の償還が完了するため、無料化される。
無料化した後は、国土交通省相武国道事務所が管理者となる。御殿山料金所の扱いについては、今後検討していくという。
2014年における上下線の交通量は、1日平均2万8000台で、圏央道開通前の3万1000台と比べて約12%減少。また、10年6月から実施された無料化社会実験では、開始前の2万8000台から3万7600台に増加した。
同社は「無料化は国道16号の混雑緩和に期待できる。圏央道との相乗効果を狙いたい」と話している。(芹澤 康成/2015年6月10日号掲載)