相模原市、農業商談会開く/2時間で契約6件


試食なども行われた商談会

試食なども行われた商談会

 食に対する安全・安心や、地産地消への関心の高まりを背景に、地産野菜を積極的に使用する相模原市内の企業や飲食店が増えている。3月に市内で地場農産物の商談会が開かれ、2時間で6件の契約が結ばれた。
 出展者は、市内の生産者や加工業者、直売所など22組。自慢の生産物を持ち込んで、その場で食べてもらうことでPRした。
 参加者は、市内の料理店や小売業の経営者やバイヤーなど約40人。互いの顔が見える状況で、商談が行われた。
 人気商品は「さがみはら幸福豚(こうふくとん)」。相模原畜産(中央区上溝)が、飼料にハーブを加えて育て、臭みが少なく、やわらかい肉質が特長だという。市内の中華料理店から注目され、契約を成立させた。
 また目玉は、生産数が少なく「幻の大豆」と言われる津久井在来大豆。鳥屋地区で栽培を続ける菱山喜章さんは、その大豆でつくった「津久井納豆」や「津久井きなこ」などを紹介した。
 商談会「さがみはらのめぐみマッチングフェア2015」は、市内産農産物の販路拡大などを図ろうと、市がはじめて企画・開催した。特に、市内産の農産品を市内で加工・消費する「地産地消」を目指すという。
 市農政課の濱端雄高主査は「はじめての試みだが、想定以上の好感触だった。継続的に開催し、市内流通を促したい」と話す。
(芹澤 康成/2015年6月10日号掲載)

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