谷津建設が施工、湘南江の島が五輪会場/ヨットハウス利用に期待


ヨットハウスの3D模型と谷津社長

ヨットハウスの3D模型と谷津社長

 
谷津建設が施工した「湘南港ヨットハウス」

谷津建設が施工した「湘南港ヨットハウス」

 国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が8日、スイス・ローザンヌで開かれ、2020年東京五輪のセーリング(ヨット)競技会場が、1964年の東京五輪のヨット競技会場だった江の島ヨットハーバー(藤沢市)に決定した。ハーバーのシンボルである「湘南港ヨットハウス」は、相模原市内の谷津建設(中央区東淵野辺)が施工した。谷津弘社長に話を聞いた。
 旧ヨットハウスは、前回の東京五輪の競技会場のメイン施設として整備された。老朽化や耐震性対策として、昨年6月に新ヨットハウスがリニューアルされた。
 谷津社長は「ヨットハウスが五輪を招致した〝招き猫〟になったのではないか」と話す。
 セーリング会場は、当初検討された東京都江東区がヘリコプターの飛行制限を受けるなど、計画を変更せざるを得なかった。同競技会場の選定は、江の島のほか千葉市美浜区、愛知県蒲郡市の3カ所が候補地に手を挙げ注目されていた。
 しかし、江の島周辺は交通渋滞が課題。片瀬江ノ島駅前の再開発、江の島大橋の架け替えも検討されている。地元では「江の島再開発の旗印になれば」と期待されている。
 同施設の屋根は、「湘南の波とヨットの帆」をイメージし、3次元自由曲線の複雑な形状を持つ。
 新施設は、直線的な旧施設と正反対の曲線的なデザイン。潮風の影響で、コンクリートの打設をわずか1日で行うなどの難工事だった。

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