相模原市営斎場、火葬炉利用を有料化/条例改正が賛成可決へ


 相模原市議会の総務常任委員会は7日、9月定例会議を開き、同市営斎場条例の一部改正案について、賛成多数で可決すべきと採決した。現行の同条例では、市営斎場(同市南区古淵)の火葬炉利用について無料としていたが、この改正で有料となる見通しとなった。

 市は改正の提案理由として、受益者負担の基本方針に基づく料金の見直しや近年の少子高齢化による社会情勢の変化などを上げた。

 主な改正の内容は、火葬炉の使用料を、12歳未満の市内在住者は4千円、12歳以上は6千円へ改正することなどが盛り込まれている。施行期日は、来年の4月。市は同会議で、同斎場の火葬炉の利用状況について説明。「08年度に4676件、14年度は5835件と6年間で千件以上増加している。42年度のピーク時には利用数が1万件近くなる」と火葬需要の増加を予想した。

 また、「2027年ごろには満杯状態となるため、24年をめどに新たな斎場の整備を考えている」とも答えた。
 同案は今後、25日から行われる同市議会の本会議で採択される見込み。 (2015年9月20日号掲載)

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