小児がんの子供を支援する「トルコキキョウの会」はこのほど、相模原市南区北里の北里大学病院を訪れて「安全なカッター」を寄贈した。小児患者へのプレゼントは初めて。
代表の高木伸幸さんは「入院している子供は遊びが限られる。学校に近い環境を提供したい」と話す。
高木さんは、同市の宮崎雄一郎市議と小児病棟を訪問。病院関係者にカッター30本とトレー10枚を手渡した。
宮崎市議は「長い間、小児病棟にいる状況は非常に辛いと思う。楽しい気持ちで、病状がいい方に向いてほしい」などと話していた。
寄贈したカッター「スマイリーエッジ」は、手が切れずに紙だけ切れる安全なもの。開発者の好意で提供を受けた。子供だけでも使えるが、大人の目が届く範囲で貸し出すという。
同会は2013年11月に設立。小児がんの撲滅を目的に「がん」を患う子供のケア、家族への情報提供やサポートを行っている。
(2016年2月20日号掲載)