医療用トレーニング機材を導入したデイサービス「Wake up Sports(ウェイクアップスポーツ)」がことし1月、相模原市中央区富士見に開設された。普段使わない筋肉や関節を動かすことで「寝たきり」を予防し、健康寿命の延伸を図る。
運営会社「葡萄」(同区相生)は、社長の阿部裕司(57)さんが長年勤めたJRを中途退職し、設立した。「日本をつくってきた団塊世代が高齢化し、介護保険の負担など厳しい状況に置かれている。後輩として、残りの人生を何か役に立てたかった」と話す。
パワーリハビリテーションは、国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が提唱する理論で、医療用のトレーニングマシンを使用。全身の筋肉や関節を適度に動かすことで、歩行の改善や認知症の予防を図る。
主な利用者は、中央区に住む65~92歳。92歳の女性は、要介護1から要支援2に改善した。
(2016年5月20日号掲載)