シンガポールの物流大手グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)の日本法人が昨年12月、キャタピラージャパン相模事業所(相模原市中央区田名)の跡地を物流施設向け用地として取得した。国内最大級となる東京ドーム14個分に相当する広さで、2020年ごろから建設に着手し、22年から順次開業する予定。
約29万5千平方㍍の土地に建設する物流施設「GLP相模原(仮称)」は、マルチテナント型施設4棟とBTS(特定企業専用)型施設2棟の計6棟で、総事業費約1330億円を見込む。総延べ床面積約65万5千平方メートルで、先進的物流施設プロジェクトとして日本最大の規模となる。
用地は国道16号と同129号への高いアクセス性を備えたエリア。圏央道相模原愛川インターチェンジ(IC)、相模原ICにも近く、東名高速と中央道の利用で首都圏と中部・関西圏との結節点となる上、首都圏広域もカバーする物流拠点とする。
周辺地域では、リニア中央新幹線の開通や小田急多摩線唐木田駅からJR横浜線相模原駅などへの延伸も計画され、人口増加や企業の事業機会などの創出が見込まれる。
(2017年1月10日号掲載)