山田工業(大和市柳橋)は、小量の水流で発電できる「マイクロ水力発電装置」を開発した。流水があればどこでも発電が可能で、太陽光発電などに比べ、天候の影響が少なく安定して電気を供給できるという。「地域電力の地産地消も期待できる」としており、実証実験を始めた。今夏の商品化を目指す。
(松山祐介、関連記事6面に)
発電機の本体部分は、1枚のステンレス鋼板を、らせん状に加工。この羽根が1分間に500回転して発電する仕組み。
水車全体で水圧を受ける構造に工夫したため、水流を受ける面積が大きくなり、小さい水流でも発電できる。
最大出力は毎時約3㌔㍗。1家庭分の電力に相当するという。将来的には改良を加え、同5㌔㍗を目指す。