次期衆院選の神奈川14区の野党候補を巡って、国民民主党県連はこのほど、同党県議の長友克洋氏(48)=同市緑区選出=を14区の総支部長として党本部に上申した。早ければ12日に国民党本部で承認され、次期衆院選14区の公認候補予定者となる見通し。
長友氏は藤井裕久元衆院議員秘書や相模原市議を経て、2007年に県議初当選。現在4期目。
長友氏は本紙の取材に「藤井先生、(相模原市長の)本村さんが守ってきた反自民の議席を引き継いでいきたい」と意気込みを述べた。
14区を巡っては、立憲民主党県連が同党県議の寺崎雄介氏(48)=相模原市中央区選出=を11月に党本部に上申している。早ければ10日に立民党本部で承認され、同党の公認候補予定者となる見通し。
今後は、立民と国民の党本部の間で14区の候補者調整が行われるとみられる。しかし、「野党統一候補」にむけた候補者調整は、難航する可能性もある。両党の地元関係者からは「2人とも出馬する可能性もある」との見方も出ている。
中央区選出の寺崎氏は14区に地盤を引き継げるのに対し、長友氏の緑区は旧津久井地域が16区にあたる。これまで長友氏を支援してきた旧津久井地域の一部の後援会は、(長友氏が14区から出馬しても)今後とも後援会を解散せず、支援していくとする動きを見せている。
どちらが統一候補になっても、地元の両支援者には感情的なしこりが残りそうで、野党の候補者調整は激しさを増すことが見込まれる。
【2019年12月10日号掲載】