あさのや、県内初のスマートミール3つ星認定


相模大野、東林間エリアの弁当、総菜の店「麻’s House あさのや」(相模原市南区東林間)では、健康、医療系13団体からなる「健康な食事・食環境コンソーシアム」が認証する「スマートミール」認証制度で、2019年9月に中食部門で3つ星認定を受けた。神奈川県の個人店では初となる。

スマートミールとは、厚生労働省が15年に作成した「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」を基に、各学会・協会が協力して研究を重ねた基準を満たす、「健康な食事」ができる店舗を認定する制度。3つ星認定には7つの必須項目、18のオプション項目を合わせて10項目を満たすことが要求されるが、同店では13項目をクリアしての認定を受けた。

あさのやスマートミール 認定を受けて作られた「あさのやスマートミール弁当」は、肉、魚、野菜が彩り豊かに配置され、しっかりと満足感を得られる内容。医療関係者などにも評判だという。

あさのや代表の秋山麻美さんは「スマートミール弁当はひと目でバランス食が分かるようにと作った。写真を撮ったり普段使っている器に移したりして感覚をつかみ、いつもの食事のヒントにしてほしい」と話す。3つ星認定は大企業の社食などが多数を占める中、まちの個人店が認定を受けたことで、スマートミールが一般に広まればとの思いも持つ。

同店は開業以来、健康に気を配った弁当、総菜を提供してきた。そこには秋山さんの「病気になってから健康食を紹介されるのでは遅い。未然に病を防ぐためにこそ、日頃から健康寿命を高める栄養バランスのよい食事を」という、「未病」への意識が表れる。

相模原市が実施する「健康づくり応援店」にも、項目をほぼ満たして登録している。また今後、長期保存や遠方への配達を可能にするため、冷凍機器も備えた。秋山さんは「まずは神奈川県全体に広めたい」と意気込んだ。

【2020年2月20日号掲載】

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