相模原市や大和市、町田市などに乗り入れている鉄道各社は、それぞれ2022年度の事業設備投資計画を発表した。【2022年5月20日号】
JR東日本は大規模地震対策などの安全性を向上させる投資を着実に進めるとともに、それを基盤として収益力の向上に資する投資を機会逃さず実施。地方創生や脱炭素社会実現への貢献、業務改革などのスピードアップに資する投資を行う。
連結では21 年度実績比約1140億円増の6340億円、単体では21年度実績比約740億円増の5000億円を計画中央快速線グリーン車の導入に向けた工事や車両の新造を進める。
小田急電鉄は「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点とした総額263億円の設備投資を計画。その一環として、町田―相模大野駅間の「横浜線跨線橋」などで耐震補強を行うなど、大規模地震などに備えた安全対策を強化する。中央林間駅の駅舎改良は24年度完成に向け、ホームドア整備のためのホーム改良工事やトイレの改修工事を実施していく。
また、1日の利用者数10万人以上の駅へ優先的にホームドア整備を推進しており、今年度は本厚木駅1・2番線へ当社初となる特急車両に対応したホームドアの導入と、それに先駆けてホーム補強を実施する。設置計画では町田、相模大野、海老名、中央林間、大和なども含まれる。
なお、小田急は23年8月の本社の移転に先駆け、同年2月に機能の一部を海老名駅間地域のヴィナガーデンオフィス(海老名市めぐみ町2)に設ける。小田急線の中間に位置する海老名には交通サービス事業本部を中心に配置する予定であり、鉄道現業や各事業施設との連携強化などを図る。
相鉄は海老名駅の北口と南口2階への改札口の増設、ホームドアの新設、生活支援施設の整備を実施するとともに、駅舎の建て替えを行う。今年度は、北口改札を新設するほか、南口改札新設に向けた準備工事として鉄骨製作・架設や新駅舎構築などを予定。工事は、鉄道駅総合改善事業を活用して実施している。